予防医学豆知識

男性更年期に注意!!

01月03日

中高年が気分が沈み、やる気がないといった状態になるのは男性ホルモンの減少が原因かもしれない。加齢やストレスで男性ホルモンの分泌は減るが、生活習慣の改善などで回復も期待できます。

男性更年期障害として知られる「LDH(加齢男性性腺機能低下)症候群」、主要な男性ホルモンであるテストステロンの減少から心身に様々な不調が現れる病気で、女性の更年期障害は閉経を迎える50代前後から起こるが、男性のテストステロン減少は30〜80代とっ幅広い世代で生じます。

女性の場合は、ほてりなど身体症状が多いのに対し、LDH症候群は抑うつ・意欲の低下など精神的な症状が中心になることが多いようです。

テストステロンは、筋肉質でがっしりとした骨格の体をつくるとともに、精神面にも働いて積極性や活力を高める作用があり、社会の中で自分をアピールするのに欠かせな社会性ホルモンであります。かってのコロナ禍で人に会う機会がなかったせいで分泌が減りこのLDH症候群なった人が増えた可能性が高いと思われます。

好きだったことに興味が持てなくなったといった状態が続く場合は気をつけるべきです。代表的な治療法はテストステロンの補充、症状が軽ければサプリメントや漢方薬使うケースが多いです。

テストステロンは 加齢やストレス、生活習慣によって減少するが、逆に食事や運動によってある程度増やすこともできます。食事はたんぱく質をしっかり取ること、亜鉛やビタミンDの他スイカや冬瓜などウリ類に含まれるシトルリンという成分も増やす作用と言われます。またアルコールの飲み過ぎにはもちろんよくなく特にビールには注意が必要。

またやり過ぎはいけないが、適度な運動はテストステロンを増やす、とりわけ野球・サッカー・テニスといった他人と競うスポーツは良いと言われます。

LDH症候群を放置すると動脈硬化が進み、寿命が短くなるといった報告もありますので、男性の方は気をつけたいものです。

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