運動時や睡眠中に起こる「こむら返り」。脱水症状によってミネラルのバランスが崩れることも要因になるので、蒸し暑い季節は要注意、脳血管障害など深刻な病気が隠れていることもあり仕組みを知って予防しよう。
「こむら」はふくらはぎを指し、この部分の筋肉が過剰に収縮したまま動かせなくなった状態で、激しい運動で筋肉を酷使して起こるほか、安静にしている睡眠中に起こることが多い。
筋肉の繊維の中には、伸びすぎたり縮みすぎたりするのを防ぐセンサーがあり、この働きがおかしくなって激しく収縮することでこむら返りが起きます。
センサーの働きが悪くなる原因の一つは血行不良、血流が悪く十分な栄養分が届かないとセンサーが機能しなくなり就寝中に起こりがちなパターン。またスポーツなどで大量の汗をかき脱水状態になることも要注意。カルシウムやマグネシウムなどのミネラルがセンサーによる神経伝達を円滑にしているのだが、不足すると働きにくくなる。
予防法としては適度な運動をして筋肉の血行を良くすること。運動後や寝る前にはストレッチをして、ふくらはぎの筋肉ををよく伸ばす。また脱水症状にならないようスポーツドリンクなどで水分をしっかり取ること。
また夏はシャワーだけで済ませがちですが、結構血行不良でで就寝中になりやすいため、ぬるま湯の風呂に入ると副交感神経優位になって血管が拡張し血行が良くなりますし、ぬるま湯だと大量の汗をかかず脱水症状を防げます。
また足に枕をおくのも良いとされています。
こむら返りが起きた時は収縮した筋肉をゆっくり伸ばし、足の指を持ちふくらはぎの筋肉が伸びるように足首を手前に曲げるのが基本です。
また、下肢静脈瘤(女性に多い)・脳血管障害・糖尿病・腎臓病・肝硬変・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症などほかの疾病が原因で起こることもあり、それぞれ、手足がしびれたり、ろれつがまわらない・毎晩起こる・これまでに経験したこむら返りとどこか違うと感じたらまずは内科を受診することである。