予防医学豆知識

パーキンソン病、手足が震えうつや便秘も!!

10月02日

手足が震え、姿勢が保てないといった鵜運動機能への影響に加え、うつや便秘など様々な症状が出るパーキンソン病、高齢者に多いが40歳前に発症する例もある。早いうちに見つけ治療に結びつけるのが大切です。

人間の体は脳からの指令が全身の肌肉に伝わって動いていて、この指令を調整する役割を果たす神経伝達物質の一つに「ドーパミン」があり、体を円滑に動かすには欠かせない物質である。

この物質は加齢により徐々に減り、パーキンソン病では、顕著にドーパミンを作る神経細胞が減ってしまう病気で原因もよくわかっていないのです。

体の動きに関する症状では手足が震える・動きがゆっくりになる・筋肉がこわばる・姿勢が保てないなどがあり、初期には体の片側に震えなどが出てきて、細かい動作が難しくなります。また表情が乏しくなり、声が小さくて単調なしゃべりになるのも特徴です。

また運動機能障害にとどまらず便秘・頻尿・睡眠障害・嗅覚の低下・立ちくらみ・疲れやすさ・うつ・意欲の減退などもあります。

今のところ完治は難しく、治療は運動症状をはじめとする症状の改善に向けた薬物療法・リハビリテーションが中心で、薬物療法ではドーパミンを補充たり、どの働きを助けたりする薬を使用。個人差があるのでその使用には医師との見極めが必要だ。

薬で症状が安定しない場合は、運動機能に関係する脳の奥の部位に電極を埋め込み、電流を流して運動機能の改善を図る「脳内深部刺激療法」が選択肢に入る。後、腹部に小さな穴をあけチューブを挿入、腸に直接薬を持続的に注入するケースもあり、薬の効き目を安定させるのが狙いだそうである。

かっては発症から10年で寝たきりになるなどと言われたものだが、近年は治療法が進歩、早い段階からとりくむことで、通常とそれほど変わらない生活も長期間送れるようになった。

常に前向きな気持ちで適切に治療に取りくんでいけばうまく付きあっていける病気であります。

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