予防医学豆知識

冷え症にどう対処!!

01月06日

「厚着をしているのに寒い」・「布団に入っても手足が冷たくて眠れない」寒さが増す季節には冷え症に悩む人が多い。食事や生活習慣の見直しが対策の第一歩。

冷え性には成人女性の半数以上が悩んでいると言われていて、月経・出産・閉経などでホルモンバランスが乱れ、血行が悪くなるほか、体内で熱を生み出し筋肉の量が男性に比べて少ないといった理由、また男性でも加齢で筋力量が減り、内臓の機能が低下してくると、冷えを感じやすくなります。

西洋医学では基本的に冷え症を病気と診断することがなく、対応するのが漢方医学であり、漢方の考え方では大まかに言って気・血・水の三つの要素のバランスによって体の調子を判断していて、気は体内のエネルギー・血が全身を巡る血液・水は血以外の体内の水分、体液を示し、この三要素のバランスの良い状態を健康ととらえるのです。

手や足の先中心とした体の部分的な冷えには「血を巡らせる」のをイメージ、加味逍遥散(かみしょうようさん)・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)を処方します。

また体全体の冷えは高齢になったり、虚弱体質だったり、極端な?せ形や大病の後などにみられるケースが多い。対処として、桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)・八味地黄丸(はちあじおうがん)などを処方します。 

冷え症は、放置すると頭痛・腹痛・頻尿・肩こり・下痢などの不調を誘発する場合があります。

普段できる対策としては、やはり体を冷やさないこと、あまり首やお腹などが露出する服装は避け、入浴もシャワーで済まさず、じっくり時間をかけて温まること。普段の食事も冷たい飲み物や果物は取り過ぎず、体を温める根菜類・ショウガ・にんにくなどを積極的に食べ、定期的に運動をして筋肉を増やすことによって熱を生む力が高まります。

そして、朝食抜き・夜更かしは避け規則正しい生活をして冷えに対処しましょう。  

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