屋外だけでなく、室内でも多い転倒、高齢者はもちろんだが、40・50代から目立ち始めるという。命に関わる頭部外傷や骨折の危険があり、新型コロナウイルス禍で在宅時間が増えたこともあり注意したい。
誰しもちょっとした段差や階段につまずいたり、ぬれた道で転んでしまったりした経験があると思います。日常生活での事故で最も多いのが転倒で全体の7割近くを占め、年齢的には65歳以上が目立ちますが40・50代から増えています。
「転倒の主な原因は加齢・病気・運動不足で、筋力や関節の柔軟性の衰え、視力や聴力の衰えも転びやすさにつながります。
パーキンソン症候群・糖尿病などの疾患も運動や感覚の機能低下につながります。
コロナ禍の運動不足によって脚力が衰えると、転倒のリスクが高まり、骨折すれば完治まだに時間はかかるし、高齢であれば、寝たきりの原因になりかねない、軽い転倒にみえても、命に関わる場合があります。
また、血をサラサラにする抗血栓薬を服用する人は、出血すると血液が止まりにくい、特に高齢者は頭の血管が切れやすい。
転倒は屋外で起きる印象があるが、実は室内も多く、発生場所の半数近くが住居。自宅に潜む危険を意識する必要があります。
こういった転ぶリスクを減らすためにも、まずは適度な運動やストレッチで筋力と柔軟性を維持、また食生活では筋肉の材料となるたんぱく質が多い肉類・骨の丈夫にするビタミン?が豊富な魚類をしっかり取り、水分補給もこまめにして脱水症状で転倒しないようにしましょう。
働き盛りの世代も一歩間違えば大ごとになりかねません、転倒は高齢者だけだ自分には関係ないと他人事のように考えず、自分も起こりかねないと意識して、転びにくい体づくりに取り組んで欲しいものです。