予防医学豆知識

良い姿勢、カギは下顎、適切な揺れでバランス!!

01月04日

肩や首の凝り、腰痛や手足の痺れなど、姿勢が良くないために起きる痛みや不調が、実は下顎が大きく関わっていることが近年の研究で判明してきた。

下顎は頭の骨から筋肉で吊り下げられた特殊な骨格で、人が立っている時に体の傾きを察知してバランスを取るいわば姿勢制御センサーで、「平衡感覚・運動」の機能に関係しているのです。

陸上選手が、走る様子をハイスピードカメラで見ると、頭が前後左右に揺れ、下顎がブランコのように揺れ動く様子が見て取れます。

この柔軟に揺れる状態を保つことが重要で、上顎の歯と下顎の歯が引っかかったり、ぶつかったりしていると、頭と下顎のスムーズな揺れが妨げられて、頭のバランスが崩れ、元に戻す機能が働かず、転倒したり、首など各部位をひねることで全身のバランスを取ろうとして、緊張を強いられた首・肩等の筋肉に凝りを生じたり、関節に負担がかかって、痛みや運動障害の原因、また、神経の圧迫が起き、血液やリンパの液の流れも悪くなり、自律神経の失調の症状が出たりする例もあるのです。

ですので、そうならないように、日常生活からまっすぐに立つ運動を一日一分、まっすぐ立つためのトレーニングをします。まず下半身は、高さ二〜五センチの台や雑誌に足の前半分をだけ乗せて、足裏が床と水平になるようにかかとを浮かせます。また両足のつま先とかかとをつけて、足指を扇状にに広げるイメージで体重を乗せ、膝は伸ばします。上半身はまず、頭を上げて目線は遠くにし、両手は体の横に下ろし、お尻は上げ、胸は斜め上に持ち上げるようにするのです。

このトレーニングをすることによって、良い姿勢を常日頃習慣づけましょう。!!

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