関節が腫れて痛む関節リウマチを、「高齢者の病気」と考える人が多い。実は発症年齢のピークは30〜50代と若く、働き盛りの女性が多い。最近は治療薬の開発などで関節の破壊の進行をおさえられるようになり、健康な人と同じように過ごせるケースも増えてきた。大切なの発症早期に適切な治療を受けることです。発症の
関節リウマチは、免疫の異常で体が自分の組識を攻撃する自己免疫病の一つ。炎症が起き激痛が生じる。治療を受けないと、次第に骨や軟骨が壊れ、関節が変形、動かなくなる。
日本の患者数は70万人以上と言われ、8割は女性だ。30〜50代の働き盛りの発症することが多く、体がうまく動かせず、仕事や家事、育児が思う通りにできないという精神的な苦労も多い。
原因は明らかではないが、家族にリウマチの人がいれば発症しやすい傾向がある。それ以上に大きいのが環境で、妊娠や出産、ケガ、感染症、身内の不幸などがストレスとなり、発症の引き金になる。喫煙もリスクを上げます。
かっては関節が変形し、寝たきりになってしまう病気と恐れられてきましたが、現在は診断や治療法が劇的に進歩して進行を抑えて働きを維持することが可能になりました。
それには、早期発見・治療が求められ、抗リウマチ薬や生物学的製剤による治療は、関節の破壊が起こる前の投与が肝心です。一度関節の破壊が始まると、炎症は薬で収まっても変形による痛みが残るのです。
働き盛りに発症しやすいことから、治療と仕事や家事の両立に急性期のも注意が必要で、一番重要なのは、炎症が強い急性期には安静にすることだ。10日間を無理すると、将来の10年に響きますので、関節が痛く、熱を持ち赤く腫れているのなら、ハイヒールでの歩行やキーボード入力も避けた方がいいです。