体の免疫力を高めるために、腸の働きが大きな要素を占めることが、最近わかってきました。有害なウイルスを排除する免疫細胞の多くは腸内にあるとされ、「免疫力の8割は腸内の状態で決まる」との指摘があります。
健康な人の腸内には細菌類がバランスよく住み着いているが、不規則な食生活やストレスなどの影響で、腸内の細菌バランスが崩れて、その結果、特定の食物に免疫細胞が過剰に反応してアレルギーを起こすし、また疲れなどの症状で現れるのです。長期的には動脈硬化やリウマチなどを引き起こす恐れもあります。
では、腸内環境を良くする改善方法は何かといえば、腸内の代謝を促すビタミンB群や免疫力を高める細菌として乳酸菌を摂取することです。特に乳酸菌には、リンパ球の約2割を占めるナチュラルキラー(NK)細胞を活性化する役割があると言われていますし、シイタケやキノコ類もそういった免疫力の向上に効果がありますので、積極的に摂取しましょう。ただし、乳酸菌入りのヨーグルトや飲料は、過剰に摂取すると、下痢しやすいので、食べるのは適量に心掛けましょう。