思い当たる原因がないのに突然、「肩が痛くて腕が上がらない」「背中に手を回せない」などの症状がでる,これをいわゆる五十肩と呼びます。
しかし、最近では30代・40代にその症状が見られれようになり、「四十肩」とも言われるようになりました.ではなぜ症状が若年化しているのか、それは現代人は運動不足になりがちなほか、便利な生活環境によって体のバランス機能が衰えているからなのです。
五十肩は西洋医学では、肩関節周囲炎と言い、肩関節の酷使によって、関節周りの筋肉、腱などに小さな断裂などが起き、その為炎症を起こし痛みや運動障害が生じるのです.東洋医学的には、気・血・津液が不足し、どちらかと言えば虚証タイプの症状です。
しかし、なぜ肩を酷使しない事務職や主婦にみられるのか?それは知らず知らずのうちにパソコン操作や洗濯や台所仕事は、決してはげしい動作ではないが、片方の腕だけで同じ動作を一日中繰り返すことで、肩関節に負担を与え、左右均等にできているはずの筋肉のバランスが崩れ、その歪が一方の方に集中することで少しずつ悪化するのです。
ですから五十肩など肩の不調は、全身の筋肉のバランスが衰えたサインと考え、からだ全体をバランスよく動かす運動を心がけるようにしてください。